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怪人二十面相、こころ、放浪記…文豪ゆかりの地を訪ねて

2013/05/16 12:52


木々の緑も芽吹きはじめ、お出かけにぴったりな季節になりました。
今回は、池袋や新宿、世田谷など副都心版エリアにゆかりの深い文豪の旧宅や足跡などを紹介。

新緑の中、文学散歩に出かけてみませんか?

旧江戸川乱歩邸怪人二十面相を生んだ土蔵付きの邸宅

旧江戸川乱歩邸

 「少年探偵団シリーズ」などで知られるミステリー作家、江戸川乱歩。その生涯の中で幾度となく引っ越しを繰り返し、46番目の住居となったのが、西池袋にある土蔵付きの家。
 乱歩は、ここで「怪人二十面相」など数々のヒット作を生み出し、亡くなる70歳まで過ごしました。現在は、隣接する立教大学が邸宅を修復、保存。乱歩の書斎や応接間、貴重な資料の数々が詰まった土蔵などを公開しています。

旧江戸川乱歩邸立教大学江戸川乱歩記念大衆文化研究センター
 豊島区西池袋3ノ34ノ1。
 月・水・金曜開館(公開は水・金曜)。
 午前10時30分~午後4時。入館料無料。
 資料閲覧は予約必要 TEL:03(3985)4641
 東京メトロほか「池袋」駅徒歩7分

 

 
林芙美子記念館林芙美子が愛した家と庭

新宿区立林芙美子記念館

 大正から昭和初期にかけて、作家や画家など多くの芸術家が暮らした落合界隈。森光子の舞台で知られる「放浪記」の作者・林芙美子もこの地を愛し、上落合から現在の中井に居を構えました。
 芙美子が生涯を閉じるまで過ごした家は、現在は新宿区立林芙美子記念館として公開。夫・緑敏のために作ったアトリエや茶の間、四季折々の花が咲く庭など、芙美子が家族や暮らしを大切にした思いを感じることができます。

林芙美子記念館新宿区中井2ノ20ノ1。
午前10時~午後4時30分(入館は4時まで)。
月曜休館(月曜が休日にあたる場合はその翌日)。
入館料大人150円
TEL:03(5996)9207
都営大江戸線・西武新宿線「中井」駅徒歩7分

 

 
漱石公園漱石の足跡を訪ねて

新宿区立漱石公園

 東西線早稲田駅の近く(現在・新宿区喜久井町)で生まれ育った夏目漱石。晩年は、早稲田南町で過ごすなど、新宿区にゆかりの深い作家です。早稲田南町の家は、「漱石山房」と呼ばれ、「三四郎」「それから」「こころ」といった代表作を執筆。建物は戦災で焼失しましたが、現在、敷地の一部を新宿区立漱石公園として開園。
 公園内の道草庵では、漱石に関するパネルを展示しています。

漱石公園新宿区早稲田南町7。
午前8時~午後7時( 10~3月は5時まで)。
TEL:03(5273)3914(新宿区みどり公園課)
東京メトロ東西線「早稲田」駅徒歩10分。都営大江戸線「牛込柳町」駅徒歩15分

(仮称)「漱石山房」記念館開館へ向け本が読めるカフェや図書室も

 夏目漱石生誕150周年に向け、現在、(仮称)「漱石山房」記念館開館に向けた取り組みが進められています。公園と一体的に整備される記念館には、漱石文学に触れながらゆったりとした時間を過ごせるよう、カフェや図書室なども併設。開館は平成28年度(予定)。文豪との距離がさらに近づきそう。

 
雑司ケ谷霊園墓マイラーに人気!文豪が眠るお墓めぐり

雑司ケ谷霊園

 旧宅や資料館のほかにも、文豪の足跡にふれることができるのが、文人たちの眠る霊園。なかでも、雑司ケ谷霊園は、夏目漱石や小泉八雲、永井荷風など著名人のお墓があり、霊園管理事務所や豊島区の文化観光課窓口、観光情報センターで霊園マップを配布しています。霊園で、文豪との対話を楽しんでみてはいかが。
※霊園は故人が眠る慰霊の場所。「お墓参り」であることを忘れず、静かに故人をしのびましょう

雑司ケ谷霊園

 豊島区南池袋4ノ25ノ1
 TEL:03(3971)6868(雑司ケ谷霊園管理事務所)。
 副都心線「雑司が谷」駅徒歩10分

 

 
日本近代文学館日本近現代文学を知る総本山

日本近代文学館

 緑豊かな駒場公園の一角にある日本近代文学館。日本近現代文学関係の約130万点にも及ぶ資料を収集、保存、公開する。閲覧室と展示室があり、作家の直筆原稿や初版本などを紹介する企画展も随時行っています。

日本近代文学館
目黒区駒場4ノ3ノ55。午前9時30分~午後4時30分。
日・月曜、第4木曜休館。
6月8日(土)までは企画展「花々の詩歌」を開催。
観覧料200円
TEL:03(3468)4181
京王井の頭線「駒場東大前」駅徒歩7分

名作を味わうブックカフェ カフェBUNDAN

 昨年秋、文学館内にオープン以来、話題を呼んでいる文学カフェ。壁一面に小説や雑誌、写真集が並べられた店内は、まるで本好きの友人宅を訪れたよう。村上春樹の小説を基にした「『ハードボイルド・ワンダーランド』の朝食セット」やコーヒー「芥川」「鷗外」など名作の中で登場した食事や飲み物がラインアップ。味覚から名作への興味がわいてくるユニークなカフェです。

9:30~16:30。定休日は文学館と同じ
TEL:03-6407-0554