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猫を通じて人の豊かさ、切なさにふれる 「私も愛猫には見習うところがたくさん」

2019/03/22 04:21


柴咲コウ


取材・文/渡部彩香(シティリビング編集部)、撮影/遠藤麻美、ヘアメイク/ SAKURA(アルール)、スタイリスト/岡本純子

「猫の独特の距離感が大好き。人間と自然をつないでくれる存在だと思います」と話す、猫好きの柴咲コウさん。

動物写真家・岩合光昭さんの初監督作品「ねことじいちゃん」では、たくさんの猫と人々が穏やかに暮らす離島に都会から移住してきた美智子を演じる。美智子のカフェには、平穏ながら刺激の少ない生活を送る、島の老人と猫たちが集うように。

「仕事で辛くてもあまりそういうふうに見えなくて、ずっと微笑んでいる人っていますよね。彼女もきっとそんなふうに生きてきた女性。憂いを抱えていることが垣間見える場面もあるけれど、みんなといるときは元気で“カラカラ”笑っています。その笑顔に裏はないと思って演じました」。

全場面どこかに登場し、愛らしい姿を見せる猫たちは、岩合監督ならではの魅力だが、「猫を通じて人間の豊かさや切なさが映し出されている」と話す。「大きな事件はありませんが、人生の後半を生きる人たちのコミュニティや家族の関係が丁寧に描かれています。見ている人が想像力を働かせて深掘りしながら見られる映画です」

自身も猫と暮らす柴咲さん。「猫には助けられることの方が多い」と微笑む。「今飼っている白猫の『のえる』はもともとすごく穏やかで優しい性格。その優しさに救われています。私はかなりせっかちでバタバタした生活を送りがちなので、見習うところがたくさんあります。一緒に暮らし始めてから、私自身の性格も穏やかになってきたかも」

いずれは島でのような暮らしに憧れる? 「私は、本当の老後はやっぱり便利さを求める気がします。自然の中の暮らしは少し早いうちにしてみたいですね。まだ足腰が丈夫なときに一度暮らしてみて自分のバランスを考えたい。自分なりに探りながら年取っていくのも楽しそうです」

「ねことじいちゃん」(新宿バルト9他で全国公開中)。
猫だらけの島・で暮らす大吉(立川志の輔)や親友の巌(小林薫)たち。ある日、都会から来た美智子(柴咲コウ)がカフェをオープンする。
(C)2018「ねことじいちゃん」製作委員会

PROFILE
1981年、東京都生まれ。近年の主な出演作にNHK 大河ドラマ「おんな城主 直虎」、映画「食堂かたつむり」「信長協奏曲」ほか。歌手としても活躍し、5月に3都市を回るツアー「EARTH THE KO」を開催。4月27日(土)からは主演を務めるWOWOW 連続ドラマW 「坂の途中の家」がスタート