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突っ走ってついて来てもらうよりどこに向かって走るかを一緒に考えたい

2018/06/29 04:39


尾上松也

取材・文/中村さやか、撮影/黒澤義教、ヘアメイク/岡田泰宜、スタイリスト/曽根原未彩、衣装/CALL&RESPONSE

 

この夏、山梨県・小淵沢に新たな文化の花が咲き乱れる。尾上松也さんが新たに挑戦するのは、「今までにない」オリジナル公演「百傾繚乱(ひゃっかりょうらん)」だ。歌舞伎講座と名作舞踊、さらにプロジェクションマッピングを駆使した斬新なパフォーマンスの3部で構成する。

「歌舞伎を分かりやすくというのがコンセプト。悲恋がテーマの舞踊と革新的な演目とのギャップで、“歌舞伎の幅”を感じていただきたいです」

最新映像技術を使った気になる演目の中身は、「毛振りが見どころの『連獅子』をベースに、映像とコラボレーションして、迫力と派手さを前面に押し出します。観劇後、爽快な気持ちを感じてもらえたら」。小淵沢へは東京から電車、車で2時間ほど。「僕は運転が好きなので、車がおすすめ。普段の旅行も飛行機で海外に行くより、仲間と車でどこかに行きたいと思っちゃいますね。小淵沢には温泉もありますし、日帰りもできて、小旅行にすごくいいですよ」

9月には劇団☆新感線の舞台「メタルマクベス」の主演・マクベス役も控える。脚本は、宮藤官九郎さんがシェイクスピア作品を大胆にアレンジ。出演者を変えた3パターンを連続上演する。「マクベスは根っからのワルではないので、罪の意識でだんだんおかしくなってしまう。僕、悩みを抱えて困っている人の役、意外と似合うみたいなんです(笑)」

最近では公演の座頭として後輩をまとめる機会も増えた。「突っ走る僕についてきてもらうのではなく、どこに向かって一緒に走るかを考え、全員が楽しんで仕事することを大事にしています」

「百花繚乱」は7月21日(土)・22日(日)に女神の森セントラルガーデン(山梨県北杜市小淵沢町で公演)

PROFILE
1985年生まれ、東京都出身。5歳で、二代目尾上松也の名で初舞台。2009年からは毎年、歌舞伎自主公演「挑む」を主宰する。屋号は音羽屋。歌舞伎のほか、NHK 大河ドラマ「おんな城主 直虎」、主演ドラマ「さぼリーマン甘太朗」、ミュージカル「エリザベート」、映画、ラジオなどにも多数出演し、幅広く活躍中