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【CATCH THE ATHLETE】GRACE・キャプテン 小田島 理恵

2018/04/20 04:44


激しい戦いの中でもゴール下では冷静に
「精度の高いプレーで世界を超えたい」

競技用車いすを巧みに操作しながら、激しいプレーを繰り広げる車いすバスケットボール。コートの広さやゴールの高さはバスケと同じで、ルールもほぼ一緒。選手には障害に応じた持ち点がつき、コートに出る5人の合計を14点以内にする。全員に出場機会を生むためだ。

小田島理恵選手が車いすバスケを始めたのは2012年。バスケは未経験だったが「体験教室が楽しくて、翌週からすぐ練習に加わりました。車いす操作もパスやドリブルも、全て手だけで行う難しさはありますが、できたときの喜びが大きいんです。試合では金属がぶつかり合う衝撃音、タイヤのゴムが焼ける匂いなど、全感覚を使ってプレーできるのも楽しいですね」。

GRACEは国内で最も歴史ある女子チーム。パラリンピアンの多智利枝さんも所属する。「私もパラリンピックに出たい」。ひたむきに練習を続けて3年目、転機が訪れた。「長野志穂コーチと出会って、自分の中で点々としていた技術がつながり、線になったんです。この練習は試合のこの場面で生かせると分かって、練習も試合も一層楽しくなりました」。そして一昨年、代表強化選手に選出。「練習量は倍以上に。遠征に出るため仕事も変え、競技に集中できる環境が整いました。同時に周りの人を巻き込む責任を感じ、結果を残さなきゃと気が引き締まります。代表合宿以外の時間も大切にして、スキルを上げていきたいです。外国人選手は体が大きくスピードもありますが、私たちは頭脳プレーや丁寧で精度の高い“日本品質”のプレーで、世界を超えなくてはと思っています」

チームでは司令塔。代表戦では“スクリーン&ロール”から決めるシュートが小田島選手の持ち味。大事な場面で決める、勝負強さと冷静さが必要だ。22歳でケガをしてからプラス思考になったという。2年後の未来を見つめる、その瞳は輝いていた。

PROFILE
おだじま りえ
1989年生まれ。東京都出身。イギリス コンチネンタルクラッシュ2017 4位。2018国際親善女子車いすバスケットボール大阪大会 4位。2018年日本車いすバスケットボール連盟女子強化指定選手。東京アスリート認定選手。リクルートオフィスサポート所属

今後のスケジュール <活躍をチェック!>
5/27(日) 東京都Bリーグ戦
国立障害者リハビリテーションセンター

GRACEホームページ
http://tokyo-grace.wixsite.com/grace/top

日本車いすバスケットボール連盟
https://www.jwbf.gr.jp/

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車いすを活用した戦術を

「例えば“バックピック”と言って、敵を一人封じ、自分たちの有利な展開にもっていく戦術は特徴的な戦い方。障害が軽く体幹の利くハイポインターと、運動機能が弱いローポインターが互いの役割を発揮しながらチャンスメークします」

ローポインターの動きが命運を分ける

「試合ではシュートに目が行きがちですが、その陰には必ずと言っていいほどローポインターの活躍が。その動きに注目すると“今の得点は、ローポインターのあのプレーがあってこそ”というのが分かり、また違った視点で楽しめます」