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東京では外食しない“画伯”が世界一のランチを食べにヨーロッパへ

2018/04/20 04:18


田辺誠一

取材・文/児玉あゆこ(サンケイリビング新聞社) 撮影/鈴木智哉

俳優のほか、“画伯”としての活動も話題の田辺誠一さんが、自身初の旅エッセイ「欧州旅日記」を執筆。冒頭は、予約は1年待ちというスペインの名店「カン・ロカ」に足を運び味わうまでの軌跡が、旅のお役立ち情報とともに臨場感たっぷりに書かれている。

「世界のべストレストラン50」に選ばれた名店を訪ねるのが、ここ4~5年の新たな趣味という田辺さん。「世界一といわれるシェフの作品は、味はもちろん、食のクリエイティブ、おもてなしや空間をまるごと体験できる、“舌の芸術”だってことに気づきました。美術や絵画なら目で楽しむことを、食は体を通して堪能できる。絵画ならその絵の中に入れるようなもの。エンタメの領域に昇華されていて、感動します。ランチで2万円ほどは、ちょっと高い気もしますが、一皿一皿が魔法のような料理からたくさんの刺激を受けることを考えれば、ありです」

世界のベストレスランといわれる名店50のうち、すでに8~10店を訪問。すべて制覇したいと言う。さぞかし美食家なのかと思えば、「東京ではほぼ外食はしません。東京のお店には全く詳しくなくて。家が好きで、休みの日はほぼ家です」。そこには有名人ならではの理由も。「海外へ行ってもカフェテラス席で妻とのんびり話したりする何気ない時間が最も幸せ」。他人の目を気にせずリラックスできる異国では、「季節や街や人を感じながら、自分を見つめられるのが醍醐(だいご)味」。休みが取れたら、価格を比較しながらLCCのチケットやホテルを自分で予約。行程を考えるのも楽しみとか。「今一番行きたい旅先はペルーです。ベストレストランに選ばれた和食系の名店がありまして。でも南米なんですよね。遠いなぁ(笑)」

書籍「欧州旅日記」
田辺誠一著/産業編集センター刊、1404円

PROFILE
1969年生まれ、東京都出身。俳優、映画監督。18歳でメンズノンノのモデルに、23歳で役者デビュー。30歳で初監督をした映画がベルリン国際映画祭で正式上映。最近では俳優のほか、“画伯”としてのイラストも話題になり、LINEスタンプや「かっこいい犬。」グッズ販売、2015年NHK紅白歌合戦テーマシンボルの作画などでも活躍